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探偵が大活躍!

最終更新日 2024年01月04日

展示期間 : 11月から12月

展示場所 : 本館児童展示


展示ポスター
2023(令和5)年は、江戸川乱歩の作家デビューから100周年にあたります。江戸川乱歩は、イギリスの作家であるコナン・ドイルや、アメリカの作家エドガー・アラン・ポーなどの小説を読んで、その面白さにおどろき、推理小説を書き始めました。今もなお楽しまれている「少年探偵団」シリーズなど、探偵が活躍する物語をたくさん発表し、現在では「日本の推理小説の父」と呼ばれています。
コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズでは探偵ホームズ、エドガー・アラン・ポーの小説では『モルグ街の殺人事件』に登場する探偵デュパンがたくさんの事件を解決していきます。探偵が活躍する小説は、世界各国で多くの人に愛され、読みつがれています。
今回の展示では、日本から外国まで、さまざまな探偵が活躍する小説やなぞときに関する資料を紹介します。

展示関連情報

日本で活躍する探偵

『少年探偵 江戸川乱歩全集』

江戸川乱歩/著 ポプラ社
日本一の名探偵明智小五郎と、助手の小林少年率いる少年探偵団が様々な事件に立ち向かうシリーズです。第1巻は、怪人二十面相という変装がとても上手で、宝石や美術品など、高いものをたくさん盗む怪盗をつかまえるためにがんばります。

『もしかしたら名探偵』(既刊25巻)

杉山亮/作 中川大輔/絵 偕成社
探偵のミルキー杉山のもとには、名画盗難事件や行方不明の本探しなど、今日も色々な仕事がまいこみます。おはなしはそれぞれ「事件編」と「解決編」に分かれており、「事件編」には事件を解くカギがかくされています。手がかりをじっくりチェックすれば、ミルキー杉山よりも先になぞが解けるかもしれません。

『サッカク探偵団』(全3巻)

藤江じゅん/作 ヨシタケシンスケ/絵 KADOKAWA
4年生のカケルは、子役スターの友人・葉月を通じて、有名人が集まるパーティーに招待されます。そこで開かれていたオークションでは、目玉商品として大きさのちがう2つのダイヤが出品されていました。ところが、会場の明かりが消えた少しの間に、2つのダイヤはまったく同じサイズに変わってしまったのです。カケルたちは、近所に住むなぞの研究者・二の谷に相談して、事件を追いかけます。

『ムジナ探偵局』(全9巻)

富安陽子/作 おかべりか/画 童心社
古本屋「ムジナ堂」の店主・ムジナ探偵が引き受けるのは、どれもへんてこな仕事ばかりです。ある日、「夢の中に出てくる箱の中身を調べてほしい」と言う女の人がやってきます。なんと彼女は、夢で見たとおりの家や箱を、実際に見つけてしまったというのです。ムジナ探偵は、近所の少年・源太を連れて調査に乗り出します。

『IQ探偵ムーそして、彼女はやってきた。』(全37巻)

深沢美潮/作 山田J太/画 ポプラ社
ある春の日、5年生の元と瑠香のクラスに、かわいいけれど少し変わっている女の子夢羽が転校してきました。なんだか落ち着かない一日でしたが、5時間目にクラスメイトの冴子が展覧会に出品する絵がなくなってしまう事件がおきました。元が推理したり、クラス中をみんなで探したりしましたが絵は見つかりません。そこに夢羽がやってきて……。

外国で活躍する探偵

『名探偵ホームズ 赤毛組合』

コナン・ドイル/作 日暮まさみち/訳 青山浩行/絵 講談社
「赤毛組合」は、燃えるような赤毛の男性だけを会員にして、かんたんな仕事でたっぷりと給料を払うという、不思議な団体です。ある質屋の主人がその会員になりますが、しばらくすると組合は突然解散してしまいます。納得できない質屋は、ホームズに調査を依頼しますが……。(「赤毛組合」)
世界で最も有名な名探偵、シャーロック・ホームズのお話が4つ入った短編集です。

『モルグ街の殺人事件』

E.A.ポー/作 金原瑞人/訳 岩波書店
パリのモルグ街で起こったおそろしい密室殺人事件。事件を知る人々の証言が食いちがい、まったく手がかりがないと思われる中、見事に推理して解決してみせたのが、主人公のデュパンでした。(「モルグ街の殺人事件」)
世界初のミステリーと言われる表題作のほか、こわくて不気味な作品が盛りだくさんの短編集です。

『くろて団は名探偵』

ハンス・ユルゲン・プレス/作 大社玲子/訳 岩波書店
「くろて団」は、男の子3人と女の子1人、そしてリス1匹で結成されたグループです。彼らは、警察も顔負けの手ぎわのよさで、悪者たちを追いつめていきます。さし絵をじっくり見ながら、事件のカギを探し出し、「くろて団」といっしょに事件を解決しましょう。

『きえた犬のえ』(全17巻)

マージョリー・W.シャーマット/ぶん マーク・シーモント/え 光吉夏弥/やく 大日本図書
ある日、パンケーキが大好きな9歳の名探偵ネートは、友人のアニーから「絵がなくなってしまったから探してほしい」という電話を受けました。アニーの部屋や庭を一緒に探したり、友達に聞き取り調査をしたり、事件の解決を目指します。巻末には、一人前の名探偵になるための「めいたんていのこころえ」ものっています。

『北村薫と有栖川有栖の名作ミステリーきっかけ大図鑑』(全3巻)

北村薫/監修 有栖川有栖/監修 日本図書センター
日本や世界の名作推理小説の登場人物を紹介しています。プロフィールには、年齢や出身に加え、推理のスタイルや解決した主な事件がのっています。あらすじや、作者について書かれたコラムもあります。気になる推理小説を探してみましょう。

推理・なぞとき

『暗号・探偵 ナゾを解いて真実を突き止めろ!』

東京書店
星野小学校には、「七不思議の7つ目を調べると消えてしまう」という言い伝えがあります。6年生の太一は、姿を消してしまった友達を探すために、ゆうれいがからむ事件ばかり引き受けるゴースト探偵・伊賀野を訪ねます。物語を読み進めるには、たくさんのパズルや暗号を解かなくてはなりません。ぜひ、すべてのなぞに挑戦してみてください。

『論理的思考力ナゾトレ 第1ステージ』

北村良子/著 金の星社
「論理的思考力」とは、自分が思っていることをわかりやすく誰かに話したり、勉強したことを頭の中で整理して理解したり、「なぜこう思ったのか」を考えたりすることに必要な力です。この本に登場するクイズやパズルを解いて、論理的思考力をきたえましょう。

『心理&ナゾトキゲームBOOK 読むC☆SCHOOL』

朝日新聞出版/編著 イシヤマアズサ/絵 ENIG-ROID/謎制作 朝日新聞出版
中学2年生の比呂が、友人の律と、幼馴染の凪といっしょに流星群を見るために屋上で天体観測をしていると、明るい光に包まれて、気がついたら闇の王に支配された異世界にいました。そこで、塔の地下に閉じ込められている王女を救ってほしいと頼まれます。とびらを開けたり、カギを見つけるためには、なぞを解き進めなくてはいけません。たくさんのなぞを解いて、王女を救いましょう。