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これは冒険の書

最終更新日 2024年09月01日

展示期間 : 09月から10月

展示場所 : 本館一般展示


これは冒険の書の展示ポスター
まだ見ぬ世界、誰も行ったことのない場所があることは、人間の心をかき立ててやまないようです。
星を頼りに海へこぎだした時代から挑戦を続けて、人類は今や、月にすら到達しています。
そんな命がけの冒険ではなくとも、初めて電車に乗った時、ひとりで祖父母に会いに行った夏休み、異国の空港に降り立つ日等、新しい世界に踏み出すのは、いつだって冒険です。
今回の展示では、人類が旅した記録や、冒険に関する資料を紹介します。

展示関連情報

いにしえの日本を旅して

『新訳日本奥地紀行』

イサベラ・バード/著 平凡社 2013年
1878(明治11)年に、英国女性が、通訳1名だけを伴って、東京から北海道まで旅した記録が、書簡形式で綴られています。1978(昭和53)年刊行の高梨健吉訳本の誤訳を修正した抄本です。(完訳は全4巻)

『ボンジュール・ジャポン』

ウーグ・クラフト/著 朝日新聞社 1998年
転がり込んできた遺産の使い道として世界旅行を計画したフランス人の青年が、その航程で1882(明治15)年にダイ・ニホンに上陸し、人力車5台分ものカメラ機材と共に、各地を旅して残した記録です。力士や歌舞伎役者など、外国人の目には珍しいと映ったであろう様々な人たちの写真が残されていました。

『ヨーロッパ文化と日本文化』

ルイス・フロイス/著 岩波書店 2012年
キリスト教を広めるために日本に来たイエズス会の宣教師ルイス・フロイスによって、戦国時代の1585(天正13)年に書かれた小冊子です。日本と西欧の文化の違いについて、沢山の項目を短文で比較紹介してあります。着眼点も面白いです。

『漱石の夏休み』

高島俊男/著 朔北社 2000年
1889(明治22)年、高等中学校の生徒だった夏目漱石が夏休みの約3週間、房総を旅行した記録である『木屑録』の現代語訳。自筆原稿も掲載しています。

冒険者たち

『伊能忠敬』

平凡社 2018年
千葉県の偉人・伊能忠敬の没後200年を記念して出版された本です。当時の測量の方法や、伊能忠敬が辿った道のりなども紹介されています。

『探検家としてのわが生涯』

スウェン・ヘディン/著 白水社 1997年
楼蘭発見と「消えた湖ロプ・ノール」仮説で有名な、スウェーデン人探検家にして地理学者の自伝です。最終章では、日本を訪れて、天皇に拝謁した思い出も書かれています。

『世界探検家列伝』

ロビン・ハンベリ-テニソン/編著 悠書館 2011年
サブタイトル「海・河川・砂漠・極地、そして宇宙へ」にあるとおり、様々なエリアを探索した探検家とその功績について、銅版画や記録写真を豊富に用いて紹介しています。

秘境・辺境へ

『南極越冬記』

西堀栄三郎/著 岩波書店 1979年
日本初の南極越冬を成し遂げた西堀隊長の手記。環境の厳しさや物資の乏しさを知恵と工夫で乗り越えてゆく日々の生活が、独り言のような親しみやすい文体で綴られています。

『辺境見聞録』

ブルーノ・レゲ/著 日経ナショナルジオグラフッィク 2024年
伝説の国や未踏峰など、古今東西の人々が目指してきた冒険の地について、豊富なビジュアル資料で紹介しています。

『終着駅』

南正時/著 自由国民社 2016年
日本各地の鉄道終着駅を旅した記録です。千葉県内では久留里線と銚子電気鉄道が紹介されています。

『辺境で診る辺境から見る』

中村哲/著 石風社 2003年
アフガニスタンにおいて医療と灌漑事業で難民支援を行ってきた中村哲さんの手記です。時事問題や活動に関する思索が、わかりやすく綴られています。

サバイバルの記録

『北槎聞略』

桂川甫周/著 岩波書店 1990年
江戸時代半ば、大黒屋光太夫らが漂流してロシアに漂着し、9年の月日を経て日本に戻りました。これは、蘭学者の桂川甫周が彼らに聞き取りをして、漂流体験やロシアの生活・言語等をまとめた地誌です。

『南へ』

アーネスト・シャクルトン/著 ソニー・マガジンズ 1999年
初の南極大陸横断を目指して出発したエンデュアランス号は、南極に到達することなく氷に閉じ込められてしまいました。27名の乗組員は2年の歳月をかけて全員が奇跡の生還を果たします。

『ミニヤコンカ奇跡の生還』

松田宏也/著 山と渓谷社 2010年
1982(昭和57)年、ミニヤコンカを登山中に遭難した著者が19日間を生き延びた記録です。続編『足よ手よ、僕はまた登る』では、凍傷で身体欠損をした後、社会復帰を果たすまでを綴っています。

『漂流者は何を食べていたか』

椎名誠/著 新潮社 2021年
世界の様々な漂流記を愛する著者が、選りすぐりのノンフィクションの中から、漂流者たちがどのようにして生還したかをピックアップして紹介してくれます。

『アポロ13号奇跡の生還』

ヘンリー・クーパーJr./著 新潮社 1998年
1970(昭和45)年、月面を目指して発射されたアポロ13号で機械船の酸素タンクが爆発。地上と宇宙で交信を重ね、数多の困難を乗り越えつつ、乗組員の地球生還を目指した記録。映画にもなりました。