資料を探す

本・雑誌・音楽・映像を探す。情報の調べ方を知る。

落語 歴史ある大衆芸能

最終更新日 2017年05月25日

展示期間 : 01月から02月

展示場所 : 本館一般展示


展示ポスター
落語を聴いたこと、寄席へ観に行ったことはありますか?直に聴いたことは無くても、テレビやラジオで聴いたことがある、落語家が出演するテレビ番組を見たことがあるという方は多いのではないでしょうか。
「和服を着た人が座布団の上に正座して面白い話をする」というようなイメージは浮かんでも、落語がどのようなものか、詳しく説明するのは難しいと思います。
今回の展示では、落語や落語家などを知ることができる本から落語家が登場する小説まで、関わりのある様々な本をご紹介します。これらの本で、落語により親しみを感じてもらえればと思います。

展示関連情報

落語を知る

まずは、落語や落語家、落語として口演される作品など、落語の基本を知ることができる本を紹介します。落語で使われる小道具や特徴ある文字とは、どんなものでしょうか。

『落語手帖』

矢野誠一/著 講談社 2009年
現在、落語として口演される機会の多い274作品を1ページ1件の構成で、話の筋から作品成立の背景、鑑賞のポイントなどコンパクトに紹介した落語の事典です。

『落語ハンドブック』

山本進/編 三省堂 2007年
落語の鑑賞に役立つ知識を、歴史や舞台、当時の社会や暮らしといったポイント毎にわかりやすくまとめ、落語で使われる用語や落語に関係する本も紹介しています。落語家を系統や所属するグループから調べることもできます。

『落語入門 Go Go Rakugo!』

CCRE 2008年
初めて落語を聴きにいく人にもわかりやすいように、地図や予算の目安、営業時間を紹介しています。落語会の情報を入手する方法や、客席で飲食できるかどうかなど、落語Q&Aが充実しています。

『噺家の手ぬぐい』

五明樓玉の輔/文 日東書院本社 2007年
落語で使う小道具といえば、手ぬぐいと扇子。一言で「手ぬぐい」といっても、それぞれが噺家のこだわりや思いの詰まったオリジナルです。普段は細部まで見えないものですが、この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか。

『寄席文字手ならい帖』

春亭右乃香/著 グラフィック社 2010年
落語特有の書体である寄席文字を、あなたも書いてみませんか?必要な道具は、筆、墨汁、小皿、紙のたった4点です。文字の特徴や書き方、筆の運びなど独自の決まりごとを解説し、寄席文字を書く基礎を紹介しています。

『お囃子えりちゃん寄席ばなし』

恩田えり/著 新子友子/漫画 イースト・プレス 2012年
落語家が登場する時など、寄席で用いられる音楽を寄席囃子と言います。寄席好きが高じて寄席囃子になった著者の奮闘の日々をまとめたコミックエッセイです。寄席囃子のことや研修の様子などがマンガやエッセイで分かりやすくまとめてあります。

落語家になりたい!

近年、全国規模のアマチュア落語大会も開かれるようになり、千葉県でも2013(平成25)年11月に「第3回落語国際大会in千葉」が開催されました。落語を演じてみたい、落語家になりたいと思ったときには、何から始めれば良いのでしょうか。ここでは、最初の一歩を踏み出す助けとなる本を紹介します。

『落語家になりたい! 演じてよし観てよしまるごと初心者ガイド 』

春風亭正朝/監修 河出書房新社 2005年
「落語を演じる楽しさ」を知ってほしいという思いから、実際に落語を演じた様子を再現した「誌上落語講座」や落語を演じるまでの準備をまとめた「ちょいと一席プロデュース」など落語を演じるためのノウハウをまとめた本です。

『5人の落語家が語るザ・前座修業』

稲田和浩/著 守田梢路/著 日本放送出版協会 2010年
現代社会では稀な、厳しい階級制度で成り立っている落語の世界。その一番下の身分「前座」について知ることができる本です。現在活躍している落語家5人が前座時代の経験を基に語り、ある前座の一日に密着して、その仕事の内容を説明しています。

『東大生に最も向かない職業 僕はなぜ落語家になったのか』

春風亭昇吉/著 祥伝社 2013年
東大卒で初の落語家になった著者が、落語家になった理由、東大受験よりも大変な落語の修業などについて書いた本です。大学時代のことや修行時代のこと、お世話になった人々の話など、興味深い話がいろいろ載っています。

落語の舞台を訪ねる

落語には、「擬宝珠」「目黒のさんま」など江戸が舞台の作品も多くあります。舞台となった地を散策しながら、江戸時代の庶民生活に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

『江戸落語の舞台を歩く』

河合昌次/著 東京地図出版 2009年
落語の舞台となった場所は、いまどうなっているのでしょう。この資料では、江戸落語の舞台を浅草、上野、吉原など11のコースに分け、写真や地図を用いて紹介しています。取り上げているゆかりの地は146ヵ所、落語のあらすじ81話も収録しています。

『体験!子ども寄席1 落語でわかる江戸文化』

古今亭菊千代/文 偕成社 2013年
落語では、いきいきとした江戸時代の人々の様子が描かれています。このシリーズは、それぞれの噺の後にイラストを交えた分かりやすい解説が載っています。1巻目は、江戸のくらしや食べ物がテーマです。

『古地図と名所図会で味わう江戸の落語』

菅野俊輔/著 青春出版社 2010年
江戸落語の名作を、暮らしやイベントなどの内容ごとに紹介、古地図や名所図会、浮世絵などを用いながら解説しています。味わいのある語り口で、江戸っ子たちが見ていた「光景」や辿った「ルート」をリアルに再現してくれる本です。

作品の中の落語

小説やドラマの中には、落語が題材になっていたり、落語界が舞台だったり、落語家が活躍する作品もあります。そんな作品に触れることで、落語により親しみを感じられるのではないでしょうか

『ちりとてちん』

藤本有紀/著 日本出版放送協会 2007年
2007(平成19)年10月から2008(平成20)年3月までNHKの連続テレビ小説として放送されたドラマのノベライズです。テレビでご覧になっていたという方も多いのではないでしょうか。「明るく前向き」というありがちなヒロイン像とは一味違う、心配性であと一歩が踏み出せない迷えるヒロインが、故郷の福井から大阪へ飛び出し、落語家を志す物語です。

『笑酔亭梅寿謎解噺』 (シリーズあり)

田中啓文/著 集英社 2004年
無理やり弟子入りさせられた金髪トサカ頭の不良少年である竜二と、実は飲んだくれで、借金も抱えている上方落語の大御所・笑酔亭梅寿の二人が巻き込まれたり、巻き起こしたりする事件を描いたシリーズです。章題も落語がテーマになっており、それぞれ簡単な説明がついているため、落語に詳しくなくても噺と物語の関わりが分かるようになっています。全5巻です。

『三人目の幽霊』 (シリーズあり)

大倉祟裕/著 東京創元社 2001年
落語専門誌「季刊落語」のベテラン編集長は外見を裏切る慧眼の士。新米編集者とのコンビが出くわす事件が予想もつかない展開を経て鮮やかに解決していきます。

『猫見酒』 (シリーズあり)

風野真知雄/著 朝日新聞出版 2011年
大学時代、落語研究会に入っていたという著者による、江戸時代を舞台にしたオリジナル落語小説です。

関連web情報

公益社団法人落語芸術協会別ウインドウで表示する

公益社団法人落語芸術協会のサイトです。同協会は都内の興行を始め、全国各地で寄席公演を行い、近年は海外でも公演を行っています。サイトには「落語はじめの一歩」があり、落語家になるにはどうすれば良いかを始めわかりやすく説明しています。

一般社団法人落語協会別ウインドウで表示する

一般社団法人落語協会のサイトです。古典落語を中心とする寄席芸能の普及向上を図ることを目的としています。「インターネット落語会」がとても充実していて、落語を始めとする様々な芸能や落語基礎講座を映像で公開しています。

公益社団法人上方落語協会別ウインドウで表示する

公益社団法人上方落語協会のサイトです。関西在住の落語家が集まって結成した協会で、大阪にある天満天神繁昌亭などでの落語会の企画・運営を行い、協会の活動内容などを紹介する機関紙『んなあほな』を年に3回発行しています。

NPO法人フォーエヴァー別ウインドウで表示する

NPO(特定非営利活動)法人フォーエヴァーのサイトです。千葉を中心として生涯学習に関する事業を行い、千葉県文化振興財団との共催で「落語国際大会in千葉」を開催しています。