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2011年度展示情報一覧
確かな情報を見極める 東日本大震災

確かな情報を見極める 東日本大震災

最終更新日 2017年05月25日

展示期間 : 06月から02月

展示場所 : 新着コーナー一角


展示ポスター
2011(平成23)年3月11日午後2時46分ごろ東北地方太平洋沖地震が起きました。
それに続く津波、さらに原発事故と大規模災害が続いています。
ここ成田市でも震度6弱を記録し、被害が及んでいます。
被災された多くの方々を支援し、一日も早い復興を目指していくには、一人一人が正しい情報を持って行動することが必要です。
図書館では、東日本大震災に関連した特別展示を行っています

展示関連情報

■原発構造

原子力教科書シリーズ

 東京大学の原子力専攻と原子力国際専攻の教育を基に作成された本です。
『原子炉設計』『原子炉構造工学』『原子力熱流動工学』『原子力プラント工学』『原子炉動特性とプラント制御』という原子力発電の仕組みや、『ヒューマンファクター概論』『放射線遮断』『放射線利用』という人に関わるものや、『放射性廃棄物の工学』『原子力保全工学』など維持管理に関わるものがシリーズで出ています。

■原発災害

『原発と地震 柏崎刈羽「震度7」の警告』

新潟日報社特別取材班/著 講談社 2009 978‐4‐06‐215233‐4
 中越沖地震によって原発構内が広範囲に被害を受けた世界初めてのケースである柏崎刈羽原発での問題点を取り上げた新潟日報の連載をまとめたものです。

『「震度6強」が原発を襲った』

朝日新聞取材班/著 朝日新聞社 2007 978‐4‐02‐250340‐4
 2007年6月に中越沖地震が柏崎刈羽原発を襲った。活断層を現在の科学では完全に把握しきれない点や、耐震設計審査指針(旧指針)を中越沖地震ではそれを上回っていたことなどが指摘されています。また旧指針と新指針の主な違いや浜岡原発での事故想定も記載されています。

『原子力防災 原子力リスクすべてと正しく向き合うために』

松野元/著 創英社 2007 978‐4‐88142‐303‐5
 著者は原子力発電技術機構(現 原子力安全基盤機構)の緊急時対策技術開発室長として、チェルノブイリ発電所事故を踏まえた防災体制について書いた本です。放射線の透過力や半減期、急性の放射線影響、確定(非確率)的影響など資料は図表を使いわかりやすいです。第3章では原子力災害としてスリーマイル、チェルノブイリを取り上げ、原子力防災の仕組みについて説明しています。リスクを正しく理解すべきというのが著者のスタンスです。

『これだけは知っておきたい高校生のための原発の基礎知識』

関根一昭/著 平和文化 2004 4‐89488‐025‐3
 核分裂、放射性物質が人間に及ぼす影響などの基礎的な事項から、原子力事故の国際評価尺度などがわかりやすく書いてあります。また、原子炉を廃炉にする際の費用や、放射性物質の最終処分の問題点、地球温暖化対策の切り札とされていた原発の1キロワット時発電に要する二酸化炭素排出量が風力、水力と比べると多いことなどを指摘しています。

『まるで原発などないかのように 地震列島、原発の真実』

原発老朽化問題研究会/編 現代書館 2008 978‐4‐7684‐6971‐2

『原発崩壊 誰も想定したくないその日』

明石昇二郎/著 金曜日 2007 978‐4‐906605‐29‐3

■チェルノブイリ事故

『チェルノブイリの森 事故後20年の自然誌』

メアリー・マイシオ/著 日本放送出版協会 2007 978‐4‐14‐081181‐8
 チェルノブイリ原発事故が起きてから20年目に立ち入り制限区域を訪ねたジャーナリストの記録です。制限地域は、今でも汚染されているにもかかわらず、無人になったため森や動植物が豊かになっていることをレポートしています。

『チェルノブイリ・汚染大地 5年目の報告』

朝日新聞「原発問題」取材班/著 朝日新聞社 1990 4‐02‐256246‐3
 1986年4月にチェルノブイリ原発事故が起きてから約5年後の1990年にその後の状況を取材した記録です。事故処理に駆り出された60万人ともいわれる人々のその後や、子どもたちの状況、疎開した人々の状況を紹介しています。

『チェルノブイリの放射能 岩波ブックレット No.74』

赤木昭夫/[著] 岩波書店 1986 4‐00‐003014‐0
 チェルノブイリ原発事故が起きてから約半年後に出版された本です。西ヨーロッパでもホットスポットと呼ばれる放射性物質による汚染が多いところが発生しており、それは気象現象によるものとしています。ヨーロッパのセシウム137汚染地図や、放出された放射性物質の流れなどが図表でわかりやすく載っています。

■スリーマイル事故

『スリーマイル島』

中尾ハジメ/著 野草社 1981 NSIN:NJ40100432390
 1979年3月に起きたスリーマイル島原発事故から2年後に出版された本です。原発周辺の農場での被害状況と報道との落差について疑問を呈しています。

■東海村JCO事故

『徹底解明東海村臨界事故』

舘野淳/著 新日本出版社 2000 4‐406‐02725‐4
 1999年9月JCOは東海村で臨界事故を起こし、作業員が急性放射線症で死亡しました。急性放射線症の症状や、周辺環境への影響、5時間後に屋内退避となった問題点、風評被害などについて書かれています。最後に「官民一体」の推進体制が問題点であるとし、日米の安全チェック機能の比較から改善案を提示しています。

『JCO臨界事故その全貌の解明 事実・要因・対応』

日本原子力学会JCO事故調査委員会/著 東海大学出版会 2005 4‐486‐01671‐8

■放射能とは

『放射線物語 !と?の狭間で』

衣笠達也/著 医療科学社 2000 4‐900770‐88‐4
 著者は被爆時緊急医療の専門家です。放射線(X線)の発見の歴史を振り返り、核分裂エネルギーを爆弾としてヒトラーが利用することを恐れて始まったマンハッタン計画において、放射線防護体系が作られていきました。戦後アメリカではNCRP(アメリカ放射線防護測定評議会)、国際的にはICRP(国際放射線防護委員会)が線量規制を決めていきますが、厳密な計算に基づいたものでないことがわかります。また、1977年にはICRPにおいてリスク概念が取り入れられ、ALARA(すべての被爆は合理的に達成可能な限り限りなく低くすべきである)の原則を導入します。1990年基準においても低線量被爆は未解決の問題となっています。

『放射線と放射能(図解雑学)』

安斎育郎/著 ナツメ社 2007 978‐4‐8163‐4255‐4
 原子、放射線、放射線の種類と特性、放射能、放射線の生物への影響、放射線・放射能と人類というテーマにそって、一項目見開き1ページにわかりやすくまとまられています。

『やさしい放射線とアイソトープ』

日本アイソトープ協会/編集 日本アイソトープ協会 2006 4‐89073‐180‐6
 放射線と放射性同位体の知識、放射線と物質の相互作用、身の回りの放射線、全国の自然放射線など基本的な事項が詳しく書かれています。また放射線の人体への影響については、身体的影響と遺伝的影響に大別され、身体的影響はさらに急性影響と晩発影響に分けられるという分類の考え方、人体への影響は、確率的影響と確定的影響に分けられることなど放射線取扱に関わるときに必要な知識がまとめられています。

『放射能のはなし』

野口邦和/著 新日本出版社 2001 4‐406‐02821‐8

■地震メカニズム

『巨大地震 地域別・震源,規模,被害予測』

ニュートンプレス 2010 978‐4‐315‐51879‐5
 最新の知見をもとに、長周期地震動、(気象庁)マグニチュードとモーメントマグニチュードの違いから、首都圏で大地震が起きたときの鉄道、火災、高層ビルからの落下物、倒壊などの課題、津波による地下街の水没、上下水道被害、液状化、地滑り、原発、ダムからの津波発生、石油タンクの炎上などのリスクが挙げられていて、今回の地震で起きた事項がほとんど予想されていることが分かります。

『なぜ起こる?巨大地震のメカニズム 切迫する直下型地震の危機』

木村政昭/監修 技術評論社 2008 978‐4‐7741‐3607‐3

■地震災害・防災

『企業のための防災と復旧のはなし いますぐできるBCP』

中野明安/著 商事法務 2007 978‐4‐7857‐1490‐1
 災害時の人の心理や、仕事中に災害が実際に発生するとどうなるのかを踏まえ、BCP(Business Continuity Plan)=事業継続計画を作り上げるときに必要な視点や注意点がまとめてあります。

『地震災害と防災活動 震災消防活動とそのルーツ』

竹内吉平/著 近代消防社 2009 978‐4‐421‐00781‐7
 著者は消防において防災に長らく携わった方です。戦前の災害や戦時の防空の体制整備の歴史から、戦後の消防の科学化について歩みを振り返り、これからの災害における避難対策、地震火災対策、防災活動についてまとめています。

『災害社会』

川崎一朗/著 京都大学学術出版会 2009 978‐4‐87698‐842‐6

■津波災害

『津波の事典』

首藤伸夫ほか/編集 朝倉書店 2007年 978‐4‐254‐16050‐5
 津波各論として過去の津波災害をまとめ、津波発生のメカニズム、津波の被害、津波の予測、津波対策、津波予警報を自然科学、工学の視点からまとめられています。

『津波災害 減災社会を築く』

河田惠昭/著 岩波書店 2010 978‐4‐00‐431286‐4
 教科書に使われた『稲むらの火』は津波をリアルに描いているが、その記述のため津波が引き波から始まると信じている人が多いという思い込みの問題を指摘しています。また、津波常襲地帯は繰り返し被害が起きていることや、津波火災、地下空間水没などの注意点を指摘し、津波避難訓練や、「津波てんでんこ」などの教訓など語り継ぐことの大切さを述べています。

『津波から生き残る その時までに知ってほしいこと』

土木学会津波研究小委員会/編集 土木学会 2009 978‐4‐8106‐0679‐9
 津波研究者が津波災害から生き延びるために必要なことをまとめたのがこの本です。津波の力の強さや、地震以外でも津波が起きること、津波が沖合ではジェット機並み、陸上でも30キロに近いスピードで迫り気付いてからでは避難が遅いことなど、津波の基本な知識から、津波を完全に防ぐことは不可能なこと、津波ハザードマップを確認すること、津波避難訓練が重要なことなどが書かれています。

『津波と防災 三陸津波始末』

山下文男/著 古今書院 2008 978‐4‐7722‐4117‐5

■災害復興

『世界と日本の災害復興ガイド』

兵庫県震災復興研究センター/編 クリエイツかもがわ 2009 978‐4‐86342‐015‐1
 19件の災害事例のほか、阪神・淡路大地震を機に復興への関心が高まったことを踏まえ、災害支援の法制度、被害認定、復興財源、トリアージの法律上の問題、コミュニティの再生、文化財の修復などの課題点をまとめています。首都直下型地震、東海、東南海、南海地震への復興の備えについても書かれています。

『復興コミュニティ論入門』

浦野正樹ほか/編 弘文堂 2007 978‐4‐335‐50102‐9
 災害後の復興に関わるコミュニティの諸相について書かれた本書では、復興のコミュニティを論じる際の基本的な視点を押え、阪神・淡路大地震以降に研究が進んだ「事前復興」の考え方が述べられています。また各論では、災害因別事例から課題を出しています。

『災害復興 阪神・淡路大震災から10年』

関西学院大学COE災害復興制度研究会/編 関西学院大学出版会 2005 4‐907654‐68‐5

■地域力と防災

『地域防災とまちづくり みんなをその気にさせる災害図上訓練』

瀧本浩一/著 イマジン出版 2008 978‐4‐87299‐479‐7
 地域での防災活動を起こし、継続していくためのガイド本です。災害図上訓練(T‐DIG)の仕方など具体的に記載されています。

『防災・減災の人間科学 いのちを支える、現場に寄り添う』

矢守克也ほか/編著 新曜社 2011 978‐4‐7885‐1218‐4
 協働的実践とは、当事者と非当事者が一緒になってより良い事態を目指す実践で、本書は「協働的実践」と「アクションリサーチ」をキーワードに災害情報、被災者支援とボランティア、災害復興、地域防災と防災教育について論じています。

■デマ・風評被害

『流言の社会学』

早川洋行/著 青弓社 2002 4‐7872‐3208‐8
 現代の流言は多様化しており、いわゆる都市伝説、子どもたちの噂、集団的災害に起きるもの、さまざまな社会事象をめぐるものなど広がりを見せています。流言の定義(噂、流行語との違い)、内容と形式、なぜ信じられるのか、なぜ伝えるのかという問題を、概論と実例を基にまとめています。

『噂の拡がり方 ネットワーク科学で世界を読み解く』

林幸雄/著 化学同人 2007 978‐4‐7598‐1309‐8

『流言とデマの社会学』

広井脩/著 文芸春秋 2001 4‐16‐660189‐X

■失敗学

『失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する』

中尾政之/著 森北出版 2005 4‐627‐66471‐0
 失敗学の本で、些細なきっかけから連鎖反応を起こし大事故に至る、41に分類された類似点をまとめたものです。スリーマイル島(1979)、チェルノブイリ(1985)、敦賀原発2号機(1999)、高速増殖炉もんじゅ(1995)、美浜原発2号機(2000)、三陸大津波(1896)、日本海中部地震による津波(1983)、奥尻島の津波(1917)などの事例があります。

『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』

ジェームズ・R.チャイルズ/著 草思社 2006年 4‐7942‐1538‐X
 現代は巨大な機械(マシン)の中で生きているといってよく、マシンサイズはどんどん巨大化しているが、事故を起こす引き金はそれほどの力を要しないことが多いとしています。本書では、スリーマイル島原発事故、チェルノブイリ原発事故、スペースシャトル事故などの事例を追っていきながら、誤った仮説を信じ込んでしまうなどの課題点をまとめています。

■千葉県の過去の災害

『房総沖巨大地震 元禄地震と大津波』

伊藤一男/著 崙書房 1983 NSIN:NJ40100761090
 房総半島における過去最大の地震と言われている元禄地震とそれに伴う津波災害をまとめたものです。過去の地震をひも解くと千葉県でも定期的に巨大地震が起きていることがわかります。

『地震と津波 平成15年度企画展』

千葉県立安房博物館/編集 千葉県立安房博物館 2003 NSIN:TR04100927000

『千葉県東方沖地震災害調査報告 主要災害調査 第29号』

国立防災科学技術センター編 国立防災科学技術センター 1988 NSIN:NJ88100182630

『防災誌元禄地震 語り継ごう津波被災と防災』

千葉県環境財団/編集・著 千葉県総務部消防地震防災課 2008

■ハザードマップ

地震のゆれやすさ

『成田市地震ハザードマップ 1、2、3、4』

成田市土木部建築住宅課 成田市 2009

水害

『成田市防災マップ』

成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ ニュータウン地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ 久住地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ 公津地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ 下総地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ 大栄地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ 遠山地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ 豊住地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ 中郷地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ 成田地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008
『成田市防災マップ 八生地区』成田市市民安全部危機管理課 成田市 2008

■災害対応 病気など

『災害医療 救急医・救急看護師・救急救命士のための災害マニュアル』

太田宗夫/著 メディカ出版 2007 978‐4‐8404‐1843‐0

『災害医学』

山本保博/監修 南山堂 2009 978‐4‐525‐41172‐5

■ボランティア

『災害ボランティア論入門』

菅磨志保ほか/編 弘文堂 2008 978‐4‐335‐50105‐0

『地震・災害ボランティア活動入門』

角田四郎/著 ふきのとう書房 2006 4‐434‐07704‐X