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青丹よし - 平城京遷都1300年

最終更新日 2012年10月30日
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展示期間 : 3月から4月

展示場所 : 本館エントランス

展示全体図

古代へのロマン

奈良盆地、畝傍(うねび)山・耳(みみ)成(なし)山・天(あまの)香(か)具(ぐ)山を取り込んで造られた藤原京から、平城京へ遷都が行われたのは、710(和銅3)年のこと。
奈良には、古代建築・仏像彫刻・工芸品など数多く存在し、今も古代のままの魂と文化が生きづいています。自然景観も、当時の人たちが目にしていた姿に近い形で残されているという特徴があります。
現代人である私たちが、1300年の時空を超えて、古代に生きた人々の息吹を感じることができるような気がします。今回は、当館が所蔵するそうした資料の一部を展示します。

青(あお)丹(に)よし 寧(な)楽(ら)のみやこは 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり (万葉集 巻3)
小野老朝臣(おののおゆのあそみ)


展示関連情報

奈良を知る 古代

『奈良 日本歴史叢書新装版』

永島福太郎/著 吉川弘文館 1996年
古代から現代まで、各時代発展の様相を詳述した奈良の歴史書。

『奈良時代MAP 平城京編』

光村推古書院 2007年
歴史地図と現代地図を重ね合わせて見ることができる本。

『平城京を掘る』

田辺征夫/著 吉川弘文館 1992年
平城宮・京の発掘調査をもとに、都にくらした人々の服装・食事・娯楽など生活の具体像を復元し、多角的に平城宮を再現し紹介している。

『万葉びとの生活』

阿部猛/著 東京堂出版 1995年
奈良時代の衣と食などの生活ぶりについてやさしく解説している。

『奈良県の歴史』

和田萃/ほか著 山川出版社 2003年

奈良を歩く

『奈良県の歴史散歩 上・下』

山川出版社 2007年
生駒・斑鳩・奈良盆地中央など、奈良県の北部を中心とした史跡・文化財を紹介したガイドブック。

『大和を歩く』

奈良地理学会/編 奈良新聞社 2004年
奈良県内すべての市町村を網羅したガイドブック。

『まほろば巡礼 奈良・大和路』

奈良県/編 小学館 2008年
20のテーマでたどり、奈良・大和路のさまざまな表情を紹介している。

『大和路散歩ベスト10』

小川光三/著 新潮社 2003年
この地を隅々まで知り尽くした奈良生まれの著者が、写真とともに案内する古道散策本。

『大和千年の路』

榊莫山/著 文芸春秋 2001年
少年の日から、心のままに大和路を歩き続けてきた書家である著者が古代の幻想にいざなう。

『直木孝次郎と奈良・万葉を歩く 春夏』

直木孝次郎/著 吉川弘文館 2009年
歴史学者である著者が、自ら歩いた花の季節におすすめのコースを紹介している。

『私の古寺巡礼』

白洲正子/著 法蔵館 1982年
「私は若い時の経験から、なるべく古い巡礼道を歩くように心がけました。・・・車でいきなり乗りつけると興味が半減することを知っていたからです。」(本文より)

『文士の大和路』

田中昭三/著 小学館 1998年
志賀直哉、森鷗外など文士が愛した路や社寺などが紹介されている。

『春日大社』

三好和義/ほか著 淡交社 2003年
春日大社の祭柱は、茨城県鹿島神宮から迎えた武甕槌命、千葉県香取神宮から迎えた経津主命、大阪府枚岡神社から迎えた天児屋根命、比売神の4柱。
春日大社の年間行事・祭礼などが美しい写真とともに紹介されている。

『古寺巡礼』

和辻哲郎/著 岩波書店 1991年
大正7年の5月、20代の著者は唐招提寺・薬師寺・法隆寺・中宮寺など奈良付近の古寺を見物した。
その時の印象を記した本。

『百寺巡礼 第1巻 奈良』

五木寛之/著 講談社 2003年

奈良を見る 写真集

『入江泰吉の大和路 花のある風景・歴史の舞台・古道とのぼとけ・祭と歳時記』

入江泰吉/著 小学館 1996年
ふるさと奈良の素顔を撮り続けた写真家・入江泰吉(奈良市に生まれる)。大和の仏像、行事、四季の風景、古代史の舞台など、美しい古都の姿を写しだしている。

『古寺巡礼』第1集・第2集・第3集

土門拳美術出版社 1980年
古寺巡礼第3集まえがきより[古寺巡礼は「こじじゅんれい」であって「ふるでらじゅんれい」ではない。
「ふるでらじゅんれい」と読まれると、わたしはうら悲しくなる。‐千年以前創建の古寺を訪れても、わたしはふるでらを訪れていると思ったことがない。]
昭和15年から戦前戦後を通じて40年にわたり、寺院の建築、仏像を撮り続ける。最後は車椅子で撮り続けた「古寺巡礼」。

『あをによし』

小川光三/著 小学館 1996年
奈良に活動の拠点を置き、大和の風景を撮影しつづけてきた小川光三。奈良の都、あをによしの世界を顕している写真集。

奈良へ 仏像に会いに

『入江泰吉と歩く大和路仏像巡礼』

入江泰吉/写真 ウエッジ 2007年

『よくわかる仏像の見方』

西村公朝/著 小学館 1999年

青丹よし 万葉集

『万葉集』は現存するわが国最古の歌集で、20巻からなり、約4500首の和歌が収められている。

『万葉集ハンドブック』

多田一臣/編 三省堂 1999年
万葉集の全容を紹介した入門書。

『万葉秀歌 上・下』

斎藤茂吉/著 岩波書店
4500有余の中から、約400首の秀歌を著者が選び解説を付した書。

『房総の万葉』

池田重/編著 新典社 1987年
万葉集の中には、安房、上総、下総に関連のある和歌が46首収められている。
これらの東歌や防人の歌を解説した本。
「潮船の舳越そ白波俄しくも負せ賜ほか思はへなくに」(巻20)印波郡丈部直大磨

『万葉集を読む』

佐佐木幸綱/著 岩波書店 1998年
万葉集の歌のなかから旅の歌・東歌・挽歌を選びだした、歌人による万葉集入門書。

奈良を感じる 

小説

『風の王国』

五木寛之/著 新潮社 1985年

『春の鐘 上・下』

立原正秋/著 新潮社 1980年

『神々の乱心 上・下』

松本清張/著 文芸春秋 1997年

エッセイ

『古都ひとり』

岡部伊都子/著 藤原書店 2005年

『大和仏心紀行』

榊莫山/著 毎日新聞社 2000年

『木々の声』

前登志夫/著 角川書店 1996年