資料名猿山の渡船場
副書名風景(川・河岸・船・駅・行事)
富澤氏の
キャプション
小雨降る日 猿山の渡船場
著者名富澤庸祐
出版者-
作成年-

解題

猿山区の源田(源太)渡船場へ着こうとする渡船の様子である。黒っぽい半纏を着て座っているのが船頭と思われる。猿山区の源田(源太)渡船場は、猿山と高岡の境を流れる境川の河口にあり、かつて源田(源太)河岸と呼ばれたところである。千葉県側の猿山と、対岸の茨城県河内町金江津字大島の大島渡船場を結ぶものであった。この渡しは明治時代には猿山、金江津両区の入札制で運営されてきたが、1915(大正4)年金江津に村営の渡船が発足、2つの渡船が1951(昭和26)年両者の合併まで運行された。利用者が増えるに従って欄干や船外機を付けたやや大型の船になった。関係する地区(当時は町、村)が舟を用意し船頭を雇って経営していた。船着場近くに小さな小屋があって、船頭や利用者のちょっとした休憩所になっていた。運賃は定かではないが、1965(昭和40)年ごろ大人1人10円位で、自転車やオートバイなどは別料金であったと古老は話している。源田(源太)と大島の両渡船場は、1900(明治33)年以降の利根川改修のため、跡形もなくなり川と河川敷となり、今は想像するのみである。

(島田七夫 事務局にて一部編集)

NSIN(書誌ID)DL20151000500
種別写真
細目写真
ページ数1枚
大きさ(縦×横)
資料群名富澤庸祐アルバム
目録番号黄-18-68
撮影年月日2014/01/17
掲載枚数1枚
備考
所蔵成田市下総歴史民俗資料館
分類748
件名富澤庸祐
件名(成田)成田市-富澤庸祐
キーワード(成田)
地域コード9N
郷土分類748