資料名天保13年の土室村並木絵図
作成年1842(天保13)年

解題

図の中央を「字佐倉往還」と記された道が南北に貫いていて、その両側には長さ280間(500m余)の並木が形成され、南の成毛村の並木へと続いている。並木は領主の御林で、横幅は道を含めて3間余(5m余)あった。1755(宝暦5)年の調査によると木数は450本で、以前は508本あったが、58本が用材として伐採されたという。また1869(明治2)年の調査では、大小560本の松の木が確認され、目通りで太さ3尺6寸(1m余)のものもあった。成毛村との境の道は、東が小泉村、西が幡谷村に通じている。「字佐倉往還」を挟んで山林の「百姓持山」・「福善寺持山」、草刈り場として課税された「永銭場」、台地に入り込んだ「字永山谷津」・「坊前谷津」とその奥には溜池が見える。西側の「酉高入新畑」は、1777(安永6)年に開発された土地である。この並木絵図は、領主の徳川氏一族の御三卿田安家に差し出された。

(鏑木行廣)

NSIN(書誌ID)DL20161000060
種別絵図
細目村絵図
ページ数1枚
大きさ(縦×横)48×33cm
資料群名村絵図
文書番号土室区有文書 599
撮影年月日2015/10/31
掲載枚数1枚
備考
所蔵成田市立図書館
分類213.5
件名成田市-歴史
件名(成田)成田市-村絵図
キーワード(成田)
地域コードN
郷土分類208.8